Coded Textile — Collaboration work with ANREALAGE

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ABSTRACT

フランス・パリのPalais de Tokyoで2016年3月1日に行われた「ANREALAGE 2016-17 Autumn Winter “NOISE”」に、Qosmo浦川通がプログラマー/アーティストとしてテキスタイル製作に参加。以前よりファッションとテクノロジーの融合に積極的なANREALAGEとともに、「視覚復号型暗号技術(Visual Cryptography)」を応用した洋服を製作した。

会場では四方に観客を配置し、観客とモデルとの間に一枚のフィルターが用意された。ある一定の距離にモデルが立つと、ノイズ模様から一転、千鳥柄や市松模様、有機的な花の柄が現れる。


APPLICATION

視覚復号型暗号とは、その言葉の通り「人間の視覚のみによって秘密情報を得る」暗号技術である。暗号化したい情報を複数枚のノイズ画像に分散させ、それらを重ね合わせることで情報が復元される。「Coded Textile」は、この技術を応用し今回のコレクションのために製作された「情報を隠し持った」テキスタイルだ。

一見すると何の意味も持たないノイズパターンが織られた布地に、ボーダーのパターンが施されたフィルターを重ねることで意味のある情報=衣服の柄が現れる。

視覚複合型暗号の研究においては、平らな透明シートにパターンをプリントし、フィルターとぴったりと重なった瞬間に情報が復元されるという手法が一般的だが、「衣服として身に纏う布地」にパターンを埋め込むという性質上、曲面や動きの多い条件下での実現が必要となった。度重なる検証の末、ノイズパターンの一方を周期的なパターンに変更し暗号の復号を行う手法にたどり着き、この手法を元にジャカード(=織物)として成立させるための最適化を行った。

緻密なパターンを表現できる織り方の模索から、最適な色数の検討、また周期パターンの間隔を0.05mm単位で調整するなど検証を重ね、最終的な洋服のための生地を制作した。

浦川の最近の興味として「数理の視点から日常生活で作用するものをつくる」というものがある。数理を用いた情報の伝え方=コードをテーマに日常で遊べる「バイナリカードゲーム」をきっかけに、この度貴重な機会を得て、コードを衣服として楽しむ「Coded Textile」が生まれた。


Photos by ANREALAGE



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CREDITS

  • Design

    ANREALAGE

  • Show Direction

    Shigetaka Kaneko

  • Hair&Make

    Katsuya Kamo (KAMO HEAD)

  • Programming

    Toru Urakawa (Qosmo, Inc.)

  • Styling

    Souta Yamaguchi

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