社員インタビュー(AIエンジニア 増田尚建)

AI研究者、エンジニア、アーティスト、デザイナーなど、カルチャーの領域を横断するインターナショナルなメンバーが集まるQosmo。私たちは、技術的なスキルに加えて、“文化”に対する強い好奇心と探究心を大切にしています。 Qosmoで働くメンバーはどのような経緯でジョインすることになったのでしょうか。入社の経緯から大学で学んでいた領域や、個人の興味、携わっているプロジェクトまでをインタビュー形式で聞いてみました。初回はAIエンジニアの増田尚建さんです。

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Qosmo:増田尚建 95年生まれ、23年入社。 ポジション:AI エンジニア

最初に自己紹介をお願いします。

増田尚建と申します。東京大学の工学系研究科電気工学専攻で学び、博士号を取ってQosmoに新卒で就職しました。

増田さんの学生時代について聞かせてください。工学系の学科に入ったいきさつなど。 コンピューターとかに結構興味がありました。当時、記憶が正しければちょうどGoogle DeepMindのAlphaGo(コンピュータ囲碁プログラム)がイ・セドル(世界最高峰の棋士)を破ったなんていうニュースが出始めていた時期で。アート寄りの分野でもDeep Dreamが出てきた頃で、なにかそういうことが出来たらいいなあと思っていました。あとは、徳井さん(弊社代表)が博士号をとった研究室と同じところで学部と修士をやったので後輩にあたるのですが、そこでは進化計算と音楽を学んでいて、新しい音楽をつくるための技術など、そういったことを研究していました。

増田さんは音楽にも興味をお持ちだったんですね。 電子音楽や新しい音をつくることに興味がありました。シンセサイザーにどうエフェクトを繋いで新しい音をつくるか、またダブステップ(99年にイギリスで誕生したEDMのジャンルの一つ、2010年代にはより攻撃的なベース音を用いた楽曲が流行した)などもそうですが、変わった音を出す音楽に興味を持ったところから、ディープラーニングのような技術を使って面白い音を出せればなと思ったんです。

そうした興味はいつから? 高校生の時にそうした音楽にハマりました。面白い音をソフトでもいいし、シンセサイザーを使って音を出すことに興味があって。大学の学部や研究室を選ぶ時もそういったことに影響されています。

新卒でQosmoに入っていますが、Qosmoをどのようにして知りましたか。 徳井さんの本を読んで、とてもいいなと思いました。AIを人間に置き換えるということではなく創作性を刺激することが強くあって、本の哲学に共鳴することが多くありました。この人についていけば何とかなるなという感じで。あとはやっぱり徳井さんは大学の研究室の大大先輩にあたるので、徳井さんの博士論文なども読ませていただきました。

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『創るためのAI 機械と創造性の果てしない物語』徳井直生著

Qosmoを選んだ理由は?Qosmoにどのような期待を持っていましたか? 一度自分の方からリクルートページに連絡した覚えがあるのですが、それから数ヶ月ほど連絡がなく(笑)その後、Qosmoから研究について話してほしいと連絡がありオンラインでお会いしました。2022年の頭ごろから少しずつNeutoneの開発のお手伝いをはじめ、それをきっかけにインターンになりました。博士論文も書きながらインターンもするという日々でしたね。そうしたなかで正式ジョインのお話もいただいて。お声がけいただいたときNeutoneに携わってみないかと言われたことが一番大きいかったです。そうした開発に関われることは、だいぶ理想的な形でやりたいことが出来るんじゃないかと思いました。今までにないものだし、既存のオーディオエフェクトの模倣ではなく、最新のAIオーディオ技術で新しい音楽表現を生み出す方向性にとても魅力を感じました。

現在の仕事内容を教えてください。 Neutoneでモデルの開発やSDKの調整などを行っています。あと、他事業では音声認識のモデルの効率化を模索しています。ディープラーニングが主な専門なので、それを色々な方向性で活かしています。様々なプロジェクトを行き来することで技術が別のところでも活かせるので相乗効果も感じていますね。

Neutoneは実際にアーティストがパフォーマンスで使用されていますが、反応などはいかがでしたか? 去年の12月に代官山のUNITでBIGYUKI feat. NeutoneとしてQosmoとの共同制作パフォーマンスを行いました。その後もBIGYUKIさんとの共同制作は続いています。今年の3月にBIGYUKIさんのソロツアーが東京の代々木上原であって、そこで初めてパフォーマンスを見させていただきました。アーティストが実際に使っているところを見るのは一番嬉しいですよね。ツールを使い倒してもらって、新しい音から新しい音楽に繋げていくところを見ることにやりがいや意義を感じます。BIGYUKIさんにもお会いでき、Neutoneの使用感などをお聞きしました。生の声を聞けることはとても嬉しいですし、今後の方針を決めるのにも一番役立っています。また、入社直後の4月にカリフォルニア州アナハイムで開催された世界最大規模の楽器見本市「NAMM show」に参加してきました。Neutoneを直接触ってもらえるブースを用意して、多くの人に試してもらう機会を得られたのは本当に貴重な時間でしたね。

昨年12月の代官山UNIT BIGYUKI feat. Neutoneが参加した「Craft Alive」

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2023年4月にカリフォルニア州アナハイムで開催された世界最大規模の楽器見本市「NAMM show」でのNeutone出展時の様子(1/2)

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2023年4月にカリフォルニア州アナハイムで開催された世界最大規模の楽器見本市「NAMM show」でのNeutone出展時の様子(2/2)

実際にQosmoで働いてみて、どうですか? 日本の技術職とはある程度毛色が違うのかなと思います。小さいチームでもあるので自分たちでいろいろ出来ますし、自由も結構あって、やりがいもあるのかなと思います。また、社員に外国籍のメンバーもいるので英語でのコミュニケーションが多いですね。こうした環境は、日本の大企業ではなかなか得られないのではと思います。それに徳井さんと直接話せる環境は重要ですね。とても話しやすいですし、怒っているところ見たことがありません(笑)

最後にQosmoに興味を持ってくださった方にメッセージをお願いします。 AIが社会やクリエイターに与える影響を考えながら、技術に対してワクワクするようなこと、面白いことを一緒に考えてくれる人が来てくれると嬉しいなと思っています。

Qosmoスタッフ募集中 アートとテクノロジーを通じて人類の創造性を拡張する 現在、私たちはこのような価値観を一緒に共有できる仲間を探しています。複数の職種を募集していますので、ご興味ある方からのご応募をお待ちしています。 詳細はキャリアページよりご確認の上、お問い合わせください。

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