「AI DJ Project — A dialogue between AI and a human」は、人のDJとAIのDJが交互に曲をかけ合う、「Back to Back」というプレイスタイルを通して、人間とAIのユニークな対話を考察するプロジェクトです。
DJは、オーディエンスのために、ターンテーブルなどの機材を使用し、既存の楽曲を再生、選曲、操作する人です。フロアの雰囲気に合わせ適切な音楽を選び、人々が気持ちよく踊っていられるようにスムーズに楽曲をミックスするには、高度で創造的なプロセスが必要となります。
AI DJは、音楽ジャンル、楽器、ドラムマシンを推測する3つのニューラルネットワークを使用して、次にかける曲を選び、ターンテーブルを使用してビートを合わせます。人間のDJの選曲を分析しながら、オーディエンスの反応をモーショントラッキング技術で数値化し、次の曲の選択に生かしていきます。AI DJは流れに沿った選曲をするときもあれば、想定外の選曲で予想外の行動を取ることもあり、こうしたAIのちょっとした予測不可能性が面白い緊張感をもたらし、人間のDJにインスピレーションを与えてくれます。
本プロジェクトは、DJのプロセス全体を自動化することが目的ではなく、表現におけるテクノロジーと人間の可能性を多角的に考察し、AIとの協働から生まれる新しい表現の探究を行っています。
AIを人間の模倣として捉えるのではなく、人間と共に思考できるパートナーとして、表現におけるテクノロジーと人間の可能性について実験的に考察する取り組みです。
Video: Yasuhiro Tani, Courtesy of Yamaguchi Center for Arts and Media [YCAM] / Edit: Qosmo, inc.
Performances
2016/9/4 | 2045 Generation #4(京都岡崎音楽祭「OKAZAKI LOOPS」内)| 京都国立近代美術館 2016/10/27 | 2045 × LIFE PAINT Supported by VOLVO CAR JAPAN | 代官山UNIT 2017/2/17 | DIGITAL CHOC — マシン・デジラント 欲望する機械 — | 渋谷WWW 2017/9/14 | Festival Speculum Artium 2017 in Slovenia | Zavod za kulturo Delavski dom Trbovlje, Slovenia 2017/9/21 | SCOPITONE FESTIVAL 2017 in France | STEREOLUX, Nantes, France 2017/11/3 | MUTEK.JP | 日本科学未来館(Miraikan) 2017/12/15 | sound tectonics #20(Guest DJ : tofubeats, Licaxxx) | 山口情報芸術センター[YCAM] 2019/5/7 | Google I/O 2019 | Mountain View, California, USA 2019/6/1 | Japan Media Arts Festival x MUTEK.JP | 日本科学未来館(Miraikan)
References
[1] AlgoRhythm — Neukom Institute Turing Tests in the Creative Arts. - AlgoRhythm [2] Keunwoo Choi, Gyrgy Fazekas and Mark Sandler. Transfer learning for music classification and regression tasks. Mar 2017. [3] Matthew E. P. Davies and Sebastian Böck. Evaluating the Evaluation Measures for Beat Tracking. ISMIR, 2014. [4] Daito Manabe and Nao Tokui. 2045 AI DJ Party. - 2045 AI DJ Party
Links
- GIZMODO | AIはフロアを盛り上げることはできるか? みずから生み出した人工知能とコンビでDJをする、Qosmo徳井直生さんに訊く - FUZE | 来るべき「AI時代」へ、DJたちが動き出した——『欲望する機械(マシン・デジラント)』 開催 - MASSMEDIAN | クリエイティブの超・変化がやってきた(2) — さぁ、AIで、ズレを楽しもう。
Articles
- AIと表現の未来 — MIT Tech Review Visionary Conference 2017
Credits
Concept / Programming: Nao Tokui (Qosmo, Inc.) Visualization: Shoya Dozono (Qosmo, Inc.) Database: Robin Jungers (Qosmo, Inc.) Assistant: Yuma Kajihara (Qosmo, Inc.), Ryosuke Nakajima (Qosmo, Inc.), Makoto Amano (Qosmo, Inc.) Robot: TASKO inc. Project Management: Miyu Hosoi (Qosmo, Inc.) Customized turntable for AI: Mitsuhito Ando (YCAM) Project Support: YCAM InterLab