[ホワイトペーパー] 音楽AIの現状と可能性 (2025年度版)
創作分野でのAIの活用に取り組む株式会社Qosmoは、近年特に発展が著しい音楽領域でのAI技術の概要とその応用事例などをまとめたホワイトペーパー、『音楽AIの現状と可能性 (2025年版)』を無料公開いたしました。本レポートは、2022年3月に公開し、ご好評いただいた 『音楽生成AIの現状と可能性(2022年版)』の続編になります。
今回のアップデートでは、ここ数年の間に特に飛躍的な技術的進歩が見られた楽曲生成AI(テキストから楽曲を生成する音楽生成AI技術)に焦点を当てたほか、アーティストの楽曲制作を補助する生成AI技術や音楽解析用のAIなど、より幅広い対象を取り上げました。一方で、学習データの著作権侵害の問題など、AI技術のネガティブな側面についても言及しています。
前半(第1-3章)は具体的な応用例やユースケースなどをまとめており、技術的な知識がなくても楽しめる内容になっています。技術動向をより詳しく知りたい方は、第4章をあわせてご参照ください。
目次
はじめに Qosmoについて
第一章 楽曲生成AI 第二章 音楽制作を支援する生成AI 第三章 音楽を理解・解析するAI 第四章 音楽AI研究の最先端
おわりに
(全39ページ)
著者プロフィール
増田 尚建 2023年東京大学大学院工学系研究科電気系工学専攻博士課程 修了。工学博士。2019年にはフランスIRCAM(国立音響音楽研究所)でインターンとして従事。主にシンセサイザーの操作支援や新しい音の合成を行う深層学習モデルや遺伝的アルゴリズムなどについて研究。Qosmo及びNeutoneではAIリサーチャー・エンジニアとしてクライアント企業とのR&D・コンサルティング業務に携わるほか、Neutoneの新モデル開発などに従事。
Tom Baker 数学と物理学の学術的背景を持つTomは、拡張音楽インターフェースやサウンドデザインに対する芸術的な関心を探求すべく、2025年春にQosmoに加わった。現在、彼は機械学習を新たなツールとして活用し、音楽家が利用できる音色の可能性を拡大するとともに、ソフトウェアおよびハードウェア双方において演奏性の高い電子楽器の開発に注力している。Tomは現在マンチェスター大学にて博士課程に在籍するとともに、過去にはSonyCSL Parisにおけるプロジェクトにも携わった経験を有する。
徳井 直生 アーティスト/研究者、株式会社Qosmo代表取締役。AIを用いた人間の創造性の拡張を研究と作品制作の両面から模索。アーティスト、デザイナー、AI研究者/エンジニアなどで構成されるコレクティブ、Qosmoを率いて作品制作や技術開発に取り組むほか、23年7月設立のNeutoneでは、AIを用いた新しい「楽器」の開発を手がける。主な著書に『創るためのAI—機械と創造性のはてしない物語』(大川出版賞受賞)。東京大学工学系研究科電子工学専攻博士課程修了。工学博士。 デザイン Jinhe Liu
ご依頼・ご相談などはこちらよりお問い合わせください
お問い合わせ