SUNTORY TOKUCHA MUSIC / SUNTORY

データに基づいたAI音楽生成

2021

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  • tokucha

サントリー「TOKUCHA MUSIC」は、ユーザーが入力した1日の食事内容を基もとに、AIがオリジナルの楽器音楽をつくるミュージックメーカーです。弊社は、独自開発のAI音楽生成システムを本プロジェクトに提供しました。

2020年秋にサントリーで実施した調査から、コロナ禍をきっかけに食事への意識が2019年と比べ上昇していることがわかりました。そこで、毎日の食事を気軽に音楽に変換するサービス「TOKUCHA MUSIC」を開発。AIの音楽生成技術を用いることで、音楽を通して、日々の食生活を楽しく見直すきっかけづくりを提案しました。

今回提供したシステムは、独自の深層学習モデルを中心にしたもので、音程の高低、音符の密度、コード進行、協和音/不協和音のバランスなどの条件に基づいて、ドラム、メロディー、ベースライン、ハーモニーからなるマルチトラックを生成することが可能です。栄養バランスが偏っている場合は不協和音混じりの楽曲が、健康的な食事には軽やかなアップテンポの曲が生成されます。約2,000種類の食事から入力できるため、AIによって生成される無数のバリエーションを楽しむことができます。

本プロジェクトは、AIを用いたデータの可聴化・音楽化の例としても興味深い事例です。特定のデータ入力に基づいて即座に無数のバリエーションの音楽を生成することは、人間の作曲家には不可能なことで、AIならではの音楽のかたちともいえます。

- 食事内容を基にAIが作曲、栄養バランスが良ければ「いい曲」に? サントリーが新サービス

Client

SUNTORY/サントリー食品インターナショナル(株)

Credits

Creative Direction: 川島 高 (Studio Kawashima) Technical Direction/Machine Learning: 徳井直生(Qosmo) Art Director: 櫻井 優樹(Metamosphere inc.) Planning: 曽根 良介(Dentsu Craft Tokyo) Produce: 多田 真穂(Dentsu Craft Tokyo)、加藤 純(Dentsu Craft Tokyo)、安東 岐国子(Dentsu Craft Tokyo) Project Management: 馬庭 達也(Dentsu Craft Tokyo)、安江 沙希子 (Qosmo)、高橋 ゆみ(Qosmo) Audio Development: Robin Jungers(Qosmo) Machine Learning: Christopher Mitcheltree(Qosmo) Technical Direction: 村田 洋敏(Dentsu Craft Tokyo) Front Engineering: 黒川 瑛紀(Dentsu Craft Tokyo) 、朝倉淳(Dentsu Craft Tokyo)、田辺 雄樹 (Dentsu Craft Tokyo) Direction Support: 佐藤 慧 (Dentsu Craft Tokyo) Backend Engineering: 佐々木 一(株式会社マウントポジション) Sound Design/Sound Produce: 野田 眞如 (invisible design lab) Design: 駒本 幾子(電通クリエーティブX) Copy Writing: 田口 恵子 (電通クリエーティブX)、佐々木 志帆(電通クリエーティブX)、間宮結以(電通クリエーティブX)

Product

こちらのプロジェクトはQosmo Music & Sound AIを使用しています。 Music Generation ミュージック・ジェネレーション