社員インタビュー(シニアAIエンジニア ボグダン・テレアガ)

AI研究者、エンジニア、アーティスト、デザイナーなど、カルチャーの領域を横断するインターナショナルなメンバーが集まるQosmo。私たちは、技術的なスキルに加えて、“文化”に対する強い好奇心と探究心を大切にしています。 Qosmoで働くメンバーはどのような経緯でジョインすることになったのでしょうか。入社の経緯から大学で学んでいた領域や、個人の興味、携わっているプロジェクトまでをインタビュー形式で聞いてみました。第五弾はシニアAIエンジニアのボグダン・テレアガさんです。 

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Qosmo: ボグダン・テレアガ 93年生まれ、19年入社。 ポジション:シニアAIエンジニア

最初に自己紹介をお願いします。

こんにちは。ボグダン・テレアガと申します。ルーマニアのティミソアラ工科大学卒業後、アムステルダム大学で人工知能の修士号を取得し、卒業後Qosmoに入社しました。現在のポジションはシニアAIエンジニアです。

ボグダンさんのバックグラウンドについて教えていただけますか?

音楽に囲まれた環境で育ちました。両親がカセットテープ、その後CDを販売する事業をやっていて、そんなこともあり、高校でギターをはじめ、それ以来、ギターや他の楽器も演奏するようになりました。また、中学生の時にプログラミングを始め、今日までずっと続けています。これが大学でコンピュータサイエンスを学ぶきっかけになりました。ある日、機械学習の技術を使って音楽を生成する記事を見て、「これが自分のやりたいことだ」と思ったんです。

Qosmoを知った経緯や、その後どのようなきっかけでQosmoに入られたのか教えていただけますか? アムステルダム大学在学中に、日本のスタートアップ企業「Cogent Labs」で1年間インターンシップを経験しました。その時、マックス・フレンゼルさん(AIリサーチャー、2019年〜23年までQosmo所属)と仲良くなり、彼も当時、音楽とAIを組み合わせることに興味を持っていて、よくそのようなトピックについて話しましたね。学業を終えて帰国した直後、彼もまたCogent Labsを離れ、Qosmoに入りました。翌年の夏、卒論を書きながら次の仕事をどうするか考えていたときに、彼からQosmoがエンジニアを探しているので、また一緒に仕事をしないかというメッセージをもらったんです。その機会を得てQosmoにジョインすることを決めました。

Qosmoにどんな期待を抱いていましたか? Qosmoのプロジェクトは、最先端のテクノロジーを用いての作品制作や、音楽分野の大手企業とのR&Dを行うさまざまな方法に対して、とても思慮深いなと感じました。あと、アムステルダムでの学生時代に、AIと音楽、その両方の領域で働いている人は多くなかったので、同じテーマに情熱を注ぐ人たちと一緒にこうして探求していけることがとても嬉しかったです。

日本に移住して新しい生活を始めることは大きな決断だと思います。その決め手となったのは何ですか? 長らくこの分野で働くことを希望していたので、マックスからのメッセージはある意味で運命的なものを感じました。あとは、その時点ですでに日本で1年過ごしていたので、ここでの生活がどのようなものになるかは、ある程度の想像がつきました。

日本での生活はどうですか?仕事上で苦労や、楽しい経験もあれば教えてください。 全体的に、日本は楽しくて暮らしやすい国だと思います。食べ物はおいしいし、すべてが時間通りで、東京には魅力的な場所がたくさんあります。もちろん、言葉や文化の壁を越えなければならないこともありますが、これまで出会った人たちはみんな親切で、協力的でした。Qosmoのオフィスはとてもよいロケーションにあるので、桜が咲いている今の季節はさらに最高ですね。今日は(インタビュー当日)天気が悪くお花見は延期になってしまいましたが、来週のお花見を楽しみにしています!

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Qosmoで毎年恒例のお花見。職場近くには、東京で人気の桜スポットがいくつか点在している

現在の仕事内容を教えてください。 Qosmoはまだ比較的小さな会社なので、1週間を通してたくさんの仕事をこなしています。リクルートのパイプラインの大部分を担当し、さまざまなプロジェクトの開発をリードしています。それぞれのプロジェクトでの具体的な仕事内容は多岐にわたるので、常に新しいことを学ぶ良い機会になっていますね。

これまでに印象に残ったプロジェクトについて教えてください。 候補はたくさんあるんですが、まずは、Neutoneでしょうか。当時、定期的なブレインストーミングでの小さなアイデアから始まり、アンドリュー・ファイフ(弊社AIエンジニア / 株式会社Neutone CTO)との濃密なハッカソンを経て、今ではNeutone FX(Neutoneのコミュニティ)に貢献する研究者と製品を使用するアーティストのコミュニティが形成され、さまざまな製品を開発中です。研究者がNeutone FXに貢献し、アーティストがその製品を使用しているのを見ることは非常に充実感や達成感がありますね。

*株式会社Neutoneは、弊社がAIを用いた新しいタイプのシンセサイザーやエフェクターの開発、販売を目的に、2023年7月に設立した新会社

4月中旬に、株式会社Neutoneよりリアルタイム・トーン・モーフィング (音色変換)プラグイン「Neutone Morpho」がリリースされた

もうひとつは、AlphaTheta株式会社との継続的なR&Dプロジェクトです。私たちは、さまざまな小規模プロジェクトを通じて、最先端のAI技術を使った実験やプロトタイプをつくる機会を得ています。そうした成果が、世界中のDJに使われているrekordboxなどのソフトウェアに統合されるのを見るのは、とてもやりがいのあることですね。

実際にQosmoで働いてみていかがですか? 幅広いプロジェクトと多様なメンバーとのコラボレーションというのが、私にとってのハイライトになっています。私たちは会社のビジョンで結ばれていますが、それぞれのバックグラウンドはかなり異なっていて、チームメンバーはそれぞれ独自の強みを持っています。あとは、リモートで仕事ができるという点でも、着手するプロジェクトを選ぶという点でも、非常に自由度が高いですね。チームのみんなは、質の高い作品をつくるだけでなく、それが世界に与える影響についても情熱を持っています。

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2月末にチームで熱海ワーケーションに

最後にQosmoに興味を持ってくださった方にメッセージをお願いします。

最先端のテクノロジーを駆使し、人々にインスピレーションを与える作品を制作すること、そして、他のクリエイターにも同じように力を与えることに熱意と情熱をお持ちの方は、遠慮なくご連絡ください!

Qosmoスタッフ募集中 現在、私たちはこのような価値観を一緒に共有できる仲間を探しています。複数の職種を募集していますので、ご興味ある方からのご応募をお待ちしています。 詳細はキャリアページよりご確認の上、お問い合わせください。

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